はじめに
超高級カメラの「ライカ」に興味はあるが、買おうか迷っている方は多くいらっしゃるかと思います。いかんせん高いカメラですのでそうそう軽い気持ちで買えないのも分かります。
私自身、このライカMを7年間使ってみて買ったことに対しての後悔が一度もなかったため、迷っている方の背中を後押しできたらなと思い記事を書いております。
ただ、人それぞれ感じ方も違いますし、私の主観となりますのでそういったことも考慮していただき、購入検討の材料にしていただければと思います。
最後には私の撮った写真も残しておきます。良かったら見ていってください。
所有しているライカについて
私が現在使っているカメラはライカM(Typ262)という2015年12月に発売されたカメラです。
ライカM(typ240)の後継機で撮影性能はtyp240と変わりませんが、動画とライブビューを取り払ったことで、安価にそして写真を撮ることに集中できるようになりました。
2023年現在ではライカM11と大幅に進化したカメラが販売されております。
ライカM typ262の主な性能:
撮像素子:35mmフルサイズ 2400万画素 CMOSセンサー
シャッター:1/4000~60秒
ISO:200~6400
重量:600g
手に入れた経緯
M型ライカを手に入れる前には数は多くないものの、いくつかカメラを使いました。
最初はオリンパスのミラーレスから始まり、フィルムカメラを数種、最終的にはキャノンの一眼レフを使っておりました。
基本的に撮る写真はスナップ写真がメインなのでカメラを持ち歩くことになります。
キャノンの一眼レフで撮る写真が好きで使用しておりましたが、筐体の大きさが壁となってしまい、持ち歩くことが億劫になったため写真を撮る頻度が減っていきました。
やはり、「持ち出して写真が撮りたくなることは正義!」ということで筐体の小さなカメラを探し始め、いきついたのが今所有しているライカMでした。
「世界最高峰のカメラで撮っている」という自分に言い訳させたくないという自分勝手な理由と、ちょうどその時会社を退職したためコツコツ溜めていた貯金があったということもあり、京都の祇園にあるLeica店で購入しました。
あの時の気持ち・情景は今でも忘れられません。
良いところ
私が最も良いところだと感じているのは
「カメラとの一体感とその体験」
だと考えています。
ライカは写真を撮るほとんどの作業がマニュアル操作です。
撮りたい絵をイメージしながら立ち位置を決め、レンズダイアルのf値とあらかじめ大まかなピントを合わせる。ファインダーを覗き、中心の二重像を合わせて、構図とシャッタースピードを合わせて撮る。
ここまで聞くと割と撮るまでの工程がありますよね。
オートフォーカスであればいくつかスキップできるでしょう。
一見悪いところのように見えますが、ここがライカの一番の魅力だと私は考えています。
最初はどうしてもぎこちなくて大変です。操作に時間もかかります。
思ったように撮れなかったりすると思います。
私もそうでした。
ただ、使っていくたびに不思議と手になじんでくる感覚になってきます。
自分が思い描いた絵を得るために自分がカメラを操作し、それをカメラが応えてくれる「人馬一体(馬ではない笑)」のような感覚が生まれます。
写真を撮ることが好きになっていく、こういった体験は何ものにも変わらない良いところだと思っています。
次に良いところとして
「サイズ感」
です。
私の写真はスナップがメインのため、持ち出して写真を撮るということに重点があると考えています。そのため、フルサイズにも関わらずあの筐体サイズなのは最高でした。昨今ミラーレスカメラが進化し、フルサイズにも関わらずコンパクトになってますね。
最後はこれでもか!と満たしてくる
「所有欲」
です。
最高峰のカメラを扱っているという所有欲はそりゃあ得られます。
それだけではなく、必要最低限のボタン、昔とほぼ変わらないデザイン。
ミニマルで洗練されている印象をうけるのも所有欲を高める要素の一つだと思います。
街でも声をかけられますし、嬉しいです。(写真を撮るウデが大したことないから正直恥ずかしさもあります)
悪いところ
良いところを力いっぱい語りましたが、ここからは悪い点です。
まずはじめに、良いところでも書きましたが
「写真を撮るほとんどの作業がマニュアル操作」
です。
オートフォーカスではないため撮るまでに手間がかかります。
いざ撮った写真のピントが甘かったなんてこともザラです。
ここをピントばっちりで楽に撮りたいならオートフォーカスがついているカメラの方が強いです。
つぎに
「最短撮影距離が長い」
ことです。
ライカの最短撮影距離は0.7mと言われており、この距離は絶妙に不便です。
まず外食した際、料理の写真を撮ろうと思っても基本的にその距離は近すぎるため、席を立たなければ撮れません。
また、手に持っているものを撮ろうとして手をいっぱい伸ばしても0.7m以上にすることができないです。
そういうもんだと割り切って使っています。
最後に
「高すぎる」
ことです。
これはみなさんご存知だと思います。
だからこそ悩み、苦しみ、この拙い私の記事を見ていただけているのだと思います。
やはり思い切りがないとそうそう買える代物ではないです。
私はとにかく勢いで買いました。(それが良かったです笑)
さいごに
あれやこれやと書きましたが、写真を撮る人生観ならぬ写真観をガラっと変えてくれたこのカメラを手に入れて本当によかったと思います。
確かに高くてそうそう手に入れられる代物でもないことも分かっていますが、冒頭でも書いたとおり後悔は一度もありません。
カメラの性能に踊らされるのではなく、カメラと共に成長しているという体験をみなさんにも味わっていただきたいと思ってます。
私の記事で誰かのためになっていると幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。