はじめに
ターミナルのパイプ(|←縦棒のこいつ)とは、複数のコマンドを連結するための特殊な機能です。パイプを使用することで、1つのコマンドの出力を別のコマンドの入力として使用することができます。これにより、複数のコマンドを組み合わせて効率的なタスクの実行が可能となります。
パイプの基本的な用法
パイプは、竪線記号(|)を使用してコマンドを連結することで使用します。例えば、以下のようなコマンドを考えてみましょう。
ls | grep ".txt"
以下コマンド内容の解釈になります。
1段階目:”ls”コマンドにより、カレントディレクトリのファイルをリストアップします。
2段階目:1段階目の結果をパイプ(|)によって結果を受け取り、”grep”コマンドによって結果のなかから”.txt”のある情報を検索します。
パイプの応用例
パイプは、複数のコマンドを組み合わせることで様々なタスクを効率的に実行することができます。例えば、以下のような例があります。
ps aux | grep "chrome" | wc -l
このコマンドは、”ps aux”コマンドで実行中のプロセス一覧を表示し、”grep”コマンドで”chrome”というキーワードに一致するプロセスを絞り込みます。最後に”wc -l”コマンドで絞り込まれた行数をカウントします。つまり、このコマンドは現在実行中のChromeプロセスの数を表示します。
以下コマンド内容の解釈になります。
1段階目:”ps”コマンドの”aux”オプションにより実行中のプロセス一覧を取得します。
2段階目:1段階目の結果(実行中プロセス一覧)をパイプ(|)によって受け取り、”grep”コマンドによってその結果から”chrome”と名前のつくプロセスを検索する
3段階目:2段階目の結果から”wc -l”を使って行数を数える
結論
ターミナルのパイプは、複数のコマンドを連結して効率的なタスクの実行を可能にする便利な機能です。パイプを使用することで、コマンドライン上での作業がよりスムーズになります。是非、パイプを活用してターミナルの操作を効率化してみてください。